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闇の中を御神燈の列が練り歩く。燈火と人のエネルギーと魂の陶酔
・・・若衆の掛け声と笛、太鼓の囃子とともに二台の行燈が近づいていく。互いの行燈が一定の距離をとる。時がきた。緊張が若衆に走る。 裁許長の会図と同時に二台の行燈が互いをめがけて加速する。前方の担ぎ手たちが体を翻した瞬間、行燈がにぶい音とともに激しく激突する。
「」 怒号とどよめきの中、真剣な若衆の顔が行燈の灯かりに映し出される。祭りはこの瞬間、観衆も巻き込んで陶酔の頂点に達した。
(激しいぶつかり合い) (ぶつかった後せり上げる)
(浦町小あんどん) (西町小あんどん) (興法寺小あんどん)
(浦町大あんどん) (上町大あんどん) (蓑輪大あんどん)
毎年六月第一金・土曜の夜・・・・、小矢部市津沢地区では、五穀豊穣を願って夜高祭りが催される。
夜高は、行燈・山車・釣りものから組み立てられ、大きいものは高さ七メートル・長さ十二メートルあまりの雄大なものもある。山車釣りものは細い竹ひごを用いて、龍、御所車、花篭、牡丹、蝶、鶴など立体を形どり、和紙を貼る。その上に蝋引き、食紅で彩色して仕上げる。完成まで1〜2ヶ月、毎晩遅くまですべて手作業で行われる。
祭りの当日、宵闇が迫ると、家々の軒先毎につるされた行燈に灯がともる。それを合図にまず豆絞りの鉢巻に子若のはっぴを着た子供たちが武者絵の行燈を曳き、次々と通りすぎていく。その後、諸肌脱いだ若衆たちが夜高に太鼓の響きと掛け声とともに大行燈を練り担ぐ。
祭りは午後十一時から午前零時ごろ最高潮に達し、やがてふたたび静寂の世界に帰る。
一度この興奮を味わったら、