【杜氏について】杜氏の名の由来は、一家の家事を切り盛りする主婦の事を指した「刀自」からきていると言う説が有力だそうです。 近年のコンピューター技術により、日本酒造りに係わる人達の苦労も大分軽減されたそうです。しかし、コンピューター技術の導入であっても、日本酒造りは繊細で高度なテクニックも必要とするため、結局最後は人の力が必要になります。その日本酒造りの最高責任者と言えるのが、杜氏さんとなります。 しかも、蔵人さん達と集団で行われる事から、杜氏さんには酒造りの専門知識ばかりではなく、蔵人さん達の長として統率する管理能力や、人として尊敬されるカリスマ性も求められます。 つまり、野球で例えるなら、蔵元さんがceo(最高経営責任者)で、杜氏さんは監督、蔵人さんは選手と言う所なのかもしれません。 その杜氏さんですが、地域によって独自のやり方(流派)の誕生により、現在では多くの杜氏組合が全国にあり、酒造技術の伝承と技術革新に日々取り組んでいらっしゃいます。
ただ、これだけ尊敬に値する杜氏さんですが、10年でやっと一人前と言われる程の厳しい世界の為だからなのか、残念ながらなり手がなく減少の一途をたどっている様です。 最近では蔵元さんの従業員の中から杜氏さんを育成したり、女性の杜氏さんもでてくる様になったと伺っておりますので、もしこのページを見られて日本酒造りに興味をもたれた方がいらっしゃいましたら、検討してみて頂けますと私も嬉しいです。 ※ちなみに、能登杜氏四天王と言われている方達をご存知ですか? 能登杜氏四天王とは、農口尚彦氏(菊姫を退社されたあと、菊姫蔵元の勧めで常きげんに在籍後引退)、中三郎氏(天狗舞)、波瀬正吉氏(開運)、三盃幸一氏(満寿泉)の4名と言われております。ただ、残念ながら波瀬杜氏はお亡くなりになり、農口杜氏・三盃杜氏は、日本酒造りの第一線から退いていらっしゃいます。(2013年1月時点。) ■日本酒や地酒に興味のある方は、こちらも是非。 |