ロードス島戦記 安田均:原案 水野良:著

 この私の人生において、最初に読んだ小説は、忘れもしないこの「ロードス島戦記」です。それまでは、あまり本を読むことに、興味は持っていませんでした。当時、私はパソコンに興味を持っていて、パソコンそのものを持ってもいなかったというのに、「コンプティーク」という雑誌を購読していました。その雑誌の中に、ロードス島戦記との出会いがありました。

 私は、今もファンタジー系小説しか読みません。推理小説には目もくれません。どうも私には、魔法・龍・剣・怪物といった、そんな実在しない世界の冒険を、本を通して共感したいという思いがあるのでしょう。「ロードス島戦記」には、そんな願いを全て適えてくれたのです。私もこんな小説を書きたいと、子供心に今もその思いを募らせているのです。