デルフィニア戦記 茅田砂胡

 1998年12月に、とうとう18巻をもって完結いたしました。「アルスラーン戦記」でも述べたように、出会いはカバーデザインの美しさに惹かれたことです。しかも、そのときは既に10巻ぐらいまでは発売していたでしょうか、それらが平台に全巻、陳列されていたので、大変、見栄えもよく、思わず手に取ってしまったという次第です。

 物語は、刺客に追われいてる戦士ウォルと、異世界からやってきたリィの二人の、偶然の出会いから始まります。この二人によって、やがてデルフィニア王国の将来は大きく変わっていくのです。後に、「獅子王」と「姫将軍」と呼ばれる二人の冒険譚を描いたものです。

 面白い小説は、どこか節々に笑いの要素が散りばめられています。「アルスラーン戦記」や「銀河英雄伝説」にしても、笑いなしでは、読み終えることはできません。この「デルフィニア戦記」も、本当に笑わせてくれます。そんな茅田さんの次の作品にも、期待を托したいと思います。