025「普通にやり遂げることの誤解」


 bO24の補足であるが、普通のことをきちんとやり遂げるというのは、一見、保守的な見解にも思われるが、この「普通」という適用範囲はその時代や文化、技術により常に異なっていく。

 紙で作られた台帳から、収支の計算をそろばんでしていた時代は、いつの間にか電卓に取ってかわったが、現在では、仮に間違いなく電卓できちんと計算できたとしても、それは評価されない。何故ならば、電卓はコンピュータの表計算ソフトに、そして台帳は電子的なデータベースにするのが、現在の普通の姿であるからだ。

 「普通」という意味の範囲に、限界や境界線がない為に誤解を招きやすいが、必ずしも保守的な意味ではないことを理解する必要がある。