023「トップが変われば環境も変わる」
コンピュータ環境の整備されている職場では、トップのコンピュータに対する関心度が高いといえる。また、トップ自身が関心を持ってコンピュータを使うことで、部下もそれに倣う。
コンピュータの導入に於いて、トップの意思が反映されている職場と、それがない職場を比べると、明らかに環境の違いが分かる。システムエンジニアの養成や、そういった人材の確保を軽視せず、また彼らの要望に、できるだけ添う努力もする。
コンピュータの革新には目を見張るべきものがあり、新しいものを取り入れたり、取り組んだりすることで、成功もあれば失敗もあるが、トップは失敗があることを、むしろ当然だと思っている。そんな職場の環境はやはり素晴らしい。
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ある日の課内会議で、課長が「1日1回必ずスターオフィスを開くように」と皆に通達した途端、課内におけるスターオフィスの使用率が上がった。もちろん工場長も副工場長も課長も、毎日かかさずにスターオフィスを利用している。
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当課については、システムを設計できる人、システムを開発できる人、システムをメンテナンスできる人、システムの動向に精通している人が揃っている。トップが彼らの存在を重要視している証拠だと思う。
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今までにいろんなハードウェアやソフトウェアを導入してきたが、多くの失敗もあった。それでも課長はそのことにはあまり触れなかった。そうなると、是が非でも成功させなくては…とやる気もでてくる(プレッシャーにもなるが…)。
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コンピュータ環境の構築には、保守的判断と革新的判断の二つが要求される。なんでも目新しいものを導入すればいいというものではない。ある種の見切りというものも必要である。
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過去にパソコンを導入しようとしたら、それを人員削減に結びつける人がいた。しかし、パソコンはたかだか数十万円の家庭電化製品である。では、果たして電子ポットやホワイトボードを購入したからといって、それで人は削減できるのであろうか?。それでいうならば、電卓を使わずに、そろばんを使え、といっているようなものである。