013「ストレスの存在を認めよう」
ストレスの感じない仕事などはない。人間関係がある以上、ストレスは必ず存在する。大事なのはストレスを感じないように努力することよりも、ストレスの存在を認めた上で、いかにそのストレスを解消させる術を知っているかにある。
ストレスは知らない内にどんどん積み重ねられていく。若い内は気力で耐えることができても、それには限界がある。ストレスが原因で障害が発生してからでは遅すぎるのだ。そうならないうちに、スポーツや散歩、なんでもよいから、ストレス発散の術を何か身につけておくことが大切である。
-
【マーフィー名言集】(ジョセフ・マーフィー:著、しまずこういち:編、産能大学出版部)に、「いやな感情で頭がいっぱいのとき、何も考えないで窓をみがいたり、スポーツに熱中したり、好きな食物を食べたり、肉体労働をしたりしてごらんなさい。頭の中がすっきりしてきます」とある。更にその追記として、「これは精神のこだわりを肉体を使うことで気分転換をはかるということです。理屈抜きの行動が、精神によい影響を与えることはよくいわれます。哲学者や芸術家が非常に散歩好きなのも、混乱した頭を整理するためだったのでしょう」と記されている。
-
私は週に1度、ビーチボールをするようになってから、スポーツの後、家に帰るときのあの開放感をストレスゼロ状態と呼んでいる。少しずつ蓄積されては、また解消する。いわゆるトイレみたいなものである。トイレに行かずに我慢しても膀胱炎になるだけだ。
-
このまま話を終わらせると、ストレスとは悪いものだと思われがちだが、ストレスは人生のスパイスでもあることを忘れてはならない。このことについては、以降のグーズベリー随想録にて説明していきたい。