011「アナログ型情報伝達の特徴」


 アナログ型情報伝達とは、電話や会話などによって情報を伝達する手段であり、デジタル型よりも感情移入しやすい分、聞き手側がその情報を受け取り、別の相手に同様の内容を伝える場合は、その人の記憶力やその情報の意味するものの正確な把握が必要になる。噂が思わぬ方向に傾く原因はここにあるのだ。

 特に噂は、本人に直接聞いたわけでもないのに、その人の間接的(盗み聞き)または一部目撃による推測の領域で構成されてしまい、それが第三者に伝わると、その人自身の捉え方や不確実な情報に興味をそそられ、必要以上に拡大して信じられてしまう傾向がある。そして噂は第三者自身の推測も継ぎ足され、更に虚偽的になり、誇大化されてゆくのだ。