004「むしろ本の方から貴方を誘っている」
あなたには、本を買うときの目的や条件というものを持っているだろうか?。タイトル、表紙、挿し絵、著者など、それは人それぞれだろうが、本屋に行き、ふとある本を手にする瞬間というのは、自分がその本を意識したからではなく、むしろ本の方が、貴方を誘っているのである。
勿論、そうなる為にはあなたは本屋に足を運ばせる必要がある。しかし後は、一通りのコーナーに目を通すだけでいいのだ。その間に、手に取りたい誘惑に駆られた本には目を通す。後は自分の感性で「素晴らしい」と感じたら、直ぐにその本を買えばいい。
このように、本屋にて「何か面白い本がないか」と見渡すことを、「ブラウジング」という。
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私はタイトルと表紙を見た後、それから数回パラパラと本をめくった程度で、その本を購入するかどうかを決めている。「買おうかな?、どうしようかな?」と思ったら、買っておけば間違いない。ある先輩も、「何か感じるものがあったら、即、決断して、その本を買うべきだ」と述べている。
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最も判断に困るのが、ビニールの紐で縛られている場合である。このときに必要なのは買う勇気だけだ。ただ、いい本にたくさん巡り会えた分、一方で損した金額も計り知れない。
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ブラウジングは、私の数ある趣味の一つでもあり、本屋で1〜2時間過ごすこともある。先日、東京へ遊びに行った折りに、紀伊国屋書店で4時間以上もブラウジングしてしまい、付き添いの友人をくたびれさせたこともあった。