《2000年07月30日 〜 2000年08月05日》
小学館、作・雁屋哲さん、画・花咲アキラさんの「美味しんぼ」76巻を読了しました。今回、何よりも驚いたのは、「雄山の危機!?」という、なんとも意味ありげなサブタイトルにありました。一体、どんな展開になっていくのかと思うと、読まずにはいられませんでした。
海原雄山は、アジア首脳会議で日本に集まった各国の要人を、美食倶楽部に招き、宴会を催すことになりました。ところが、その前日、雄山は交通事故に遭い、意識不明の重体となってしまうのです。ゆう子は、雄山の実の息子である山岡に、病院へ行ってあげるように説得するも、既に雄山とは縁を切ったと言い張り、病院に行くことを拒みます。
翌日になっても、雄山は意識を回復せず、ゆう子は居ても立っても居られず、宴会を中止にさせない為にも、美食倶楽部へと足を運び、少しでも力になろうとします。しかし、宴会は料理の準備だけに留まりません。宴会場では、どのお花を活け、花瓶と掛け軸は、何を使えばいいのかは、雄山でなければ、分からないことです。一方の調理場では、アジア各国の要人ということもあり、雄山は、これまでのような和食とは異なる献立を考えていたのではないかと思うと、どういう料理を出せばいいのか、まったく分からない状況でした。
そのとき、現れたのが、山岡でした。彼は、美食倶楽部を出ていくまでは、雄山に料理から美術に至るまで、全てを学んでおり、美食倶楽部に勤める調理人からも、「若」と呼ばれ、親しまれていました。山岡は、うろたえている皆に檄を飛ばし、勇気付けると、花活けと掛け軸も、なんなく選び、まるで、雄山がそこにいるかのような雰囲気を漂わせます。一方、病院では、雄山の意識も回復せず、危篤状態が続いていました。美食倶楽部を主人に任せ、病院に掛けつけたゆう子は、養父の名を叫びますが、それでも目覚める様子はありませんでした。そこで、ゆう子は、急いで、山岡を病院に連れだし、一言でいいから、父の名前を呼んであげてほしいと願い出ます。頑固なところも、雄山とそっくりな山岡は、こんな茶番には付き合っていられない、と猛反発します。しかし、ゆう子は諭します。「あなたが人並み以上に食べ物の味がわかり、美しいものを見る目があるのは、あなたのお父様のおかげじゃないの?」 成長期に、雄山との間に軋轢と確執があって、山岡は父を憎むようになったとはいえ、それまでは、息子の感性を磨くために、最高のことをしてもらった山岡でした。ここまで、愛情を注がれて育った子供は、そうはいません。そのことを思い出してほしい、と強く訴えたのです。
山岡は、苦しみつつも、「おやじ」と一言を残すと、その場を離れます。…すると、雄山は、あっという間に意識を取り戻しはじめたのです。その後、宴会は始まり、前菜までは、客の評判も良く、後は主菜を残すのみとなりました。ただ、この主菜のことで、一悶着はあったものの、無事、宴会は成功を収めます。その主菜とは、マトンです。マトンとは羊肉のことです。ただ、マトンは、大変、癖が強く、強烈な臭いを発するのが特徴です。こういう場合は、癖のないラム(子羊の肉)を選ぶのが定石なのです。雄山は、臭みのあるマトンを使って、どういう料理を作り出すつもりだったのか? そして、山岡は、雄山の意図を、察することが出来たのかどうかは、是非、76巻を御買い求めになって下さい。
【待望のデジタルカメラを購入】これまで、ホームページに掲載していた画像は、全て、先輩や会社のデジタルカメラを借りて撮影したものです。しかし、いつまでも、借りっぱなしでいるわけにもいきません。そこで、とうとう、マイ・デジカメの購入を、決断しました。
この度、購入したデジカメは、富士フィルムの「FinePix1700Z」です。1280×1024ピクセルですから、約131万画素数になります。最近では、200万画素数を上回るものも登場していますが、私は、150万画素数程度で満足しているので、これ以上は、欲張りませんでした。レンズは光学式3倍ズームレンズです。
この他、オプションとして、32Mbのスマートメディアとフロッピーディスクアダプターを購入しました。デジタルカメラ本体もあわせて、税込で¥68,145となりました。32Mbのスマートメディアには、高精細(Fine)で撮影しても、48枚の画像を記録できます。また、フロッピーディスクアダプターを用いれば、スマートメディアを、このアダプタにセットするだけで、フロッピーディスクドライブから、画像を読み込むことが可能となり、これまでのような、インターフェースケーブルを接続する煩わしさとは無縁になります。
バッテリーは、充電式リチウムイオンバッテリーです。使いきった状態から充電した場合、約5時間で充電は完了し、約100枚は撮影できます。バッテリーそのものの寿命は300回程度の充電回数となっています。
これで、思いきって、気がね無く撮影できます。私は、数年前に購入した、ボイスメモも愛用しておりますが、このデジカメも、知的生活には、大変、役に立つアイテムです。例えば、本1ページを、丸ごと撮影することもできるわけです。試しに、小説の1ページを撮影し、画像をチェックしてみたところ、充分に文字も読み取れました(その為には、マクロモードとアカルサ露出補正を調整しなければなりません)。さすがに本屋で用いるのは、恥ずかしいとはいえ、この活用方法を利用しない手はありません。