《2000年05月21日 〜 2000年05月27日》
とうとう、6月1日に、個人的に待望しているF1ゲーム、「F1 2000」が、エレクトロニック・アーツ・スクウェアより、発売されます。
ファミ通6月9日号の、新作ゲームクロスレビューによると、40点満点中28点。可もなく不可もなし、といったところでしょうか。批評家の感想に目を通した感じでは、この作品の売りともいえる、無線交信は、それほど大きな評価には、結びつかなかったようです。それでも、「Formura One ’97」以来、F1ゲームを購入していない私にとっては、是非とも、購入したい1本です。
【「マーシャル・ロー」映画鑑賞】デンゼル・ワシントン主演、「マーシャル・ロー」を、映画鑑賞しました。「マーシャル・ロー」とは、戒厳令のことを意味し、ニューヨークで連発するテロ事件に対処する為、大統領は、戒厳令を発令。都会は軍隊に包囲されてしまいます。この軍隊を指揮する将軍の役を演じるのは、ブルース・ウィリス。また、FBIのテロリスト対策本部長を演じるデンゼル・ワシントンと共同戦線を組む、CIAの女性活動員に、アネット・ベニング。「アメリカン・ビューティ」で、見事、アカデミー主演女優賞を獲得した、今、話題の女優です。
作品の内容としましては、昨今、中近東やアフリカ大陸で勃発しているテロ事件のことを思えば、実に現実的なものです。警察の力では対処できない事態を、軍によって解決させようというアイデアは、とても非現実的なものとは思えない緊迫感を与えます。テーマとしては、大変、重要なものであり、戒厳令の存在する米国にとっては(日本には、戒厳令を敷く法は存在しない)、この作品を通じて、戒厳令を敷いたことによって、事態は簡単には済まされないことを、体験することが出来るでしょう。
ただ、この作品は、人物関係を把握するのが、少々、難しく、それを頭に叩き込む前に、幕が閉じてしまう印象を受けました。また、凶悪なテロ事件を続発させたのに対し、黒幕の威圧感の無さ、あっけさなというのも、個人的な評価を下げる一因となってしまいました。…というわけで、自己評価ランキングは「C+」とさせていただきました。
【「ボーン・コレクター」映画鑑賞】今週は、2作続けて、デンゼル・ワシントンの主演作を、鑑賞することになりました。「マーシャル・ロー」に続く、2作目は、「ボーン・コレクター」。今回、デンゼル・ワシントンの演じる役柄は、スバ抜けた鑑識能力を持つ、科学捜査のエキスパート。しかし、彼には身体的なハンディキャップがありました。それは、4年前に起こった事故で、脊髄を損傷し、手足の自由を奪われたことでした。彼は、ようやく動かすことのできる両肩と一本の指、そして、彼の目となり手足となって現場を検証する警官、アメリアと共に、事件の真相を突き止めようとします。
アメリア役のアンジェリーナ・ジョリーは、「17歳のカルテ」にて、見事、アカデミー助演女優賞を獲得した、実力のある女優。印象的な唇の持ち主でもあります。彼女の父は、名優、ジョン・ボイト。「ヒート」「ミッション・インポッシブル」「エネミー・オブ・アメリカ」などに出演しています。
作品の内容としましては、サスペンス・スリラーに属します。あまり、この手の作品を鑑賞しない私にとっては、いろいろと刺激にもなりました。恐怖感の演出、犯人の残した謎のメッセージの数々…。何よりも、ベッドから一歩も動けない主人公が、唯一、事故から守ることのできた頭脳を使い、科学的に事件を解明していこうとするシチュエーションは、作品全体の中でも、特に面白かったです。彼の病室は、そのまま、科学捜査班特別対策本部となり、鑑識などに使われるハイテク機材が、次から次へと運ばれてきます。彼は、ベッドの前に映し出されるスクリーンや、皆からもたらされる情報を頼りに、一つ一つの謎を解き明かしていきます。
そして、体を動かすことの出来ない主役の代わりに、危険を顧みず、体を張って、現場へ赴く、警官アメリアの存在も、この作品では、実に素晴らしい存在感を演出しています。個人的には、「ボーン・コレクター」というタイトルよりも、「科学捜査官」といった作品名で、事件の惨さよりも、それを解明しようと知恵を巡らす内容に重きをおいた作品に仕上がっていれば、より、面白さは倍増したのではないか、と感じました。それだけに、もう一歩、という印象を受けました。拠って、自己評価ランキングは、「C+」とさせていただきました。