《2000年04月30日 〜 2000年05月06日》


【ホームページ開設一周年】

 1999年5月6日に、ホームページを開設してから、はや1年。お蔭様で、1500カウント余りものアクセスを以って、開設一周年を祝うことが出来ました。

 どんなに忙しくても、ダイアリーだけは、毎週、欠かさずに更新し続けてきたことが、存続に繋がってきたのだと思います。ちなみに、ダイアリーを最初に公開してから、今回に至るまで、かれこれ、400字詰め原稿用紙にして、約450枚相当も書いてきました。計算した自分も、思わず驚いてしまいました。これからも、内容に偏りはありますが、最低、ダイアリーの更新だけは、継続していくつもりです。

 ただ、ダイアリー以外は、ほとんど、更新できず終い、というのも事実です。これは、大きな反省材料にしなければなりません。ねたは、たくさんあれど、貴重な時間を上手く活用できず、ホームページはおろか、自らの作品集も、停滞させる始末。これからの一年は、ダイアリーだけでなく、数々のねたを惜しまずに公開できるよう、頑張っていくつもりです。まず、その第一関門として、休日をいかに早起きするか。休日は、午前中に目覚めることの出来ない私ですから、まず、これをクリアしてかからないことには…。

【「F1 2000」発売決定】

 久々のプレイステーションねたとなりました。昨年は、SCEIより、「Formula One 99」という、F1ゲームの登場により、F1好きな私としては、随分と心を揺さぶられました。しかし、ホームページのBBSより、実際にプレイした人の感想を読んでみますと、期待以上の出来映えではなかったという意見が圧倒的でした。そうなりますと、購入意欲も減退してしまい、「中古として、安くなってから、買おう」ということになり、そのまま、そのゲームの存在も忘れてしまいました。

 それから、ミレニアムF1シーズンの幕開けを迎え、ここしばらく、プレイステーションの電源も、ほとんど入れることのなかった私に、新作のF1ゲームの登場の知らせを受け、久し振りに、期待に胸を膨らますことになりました。

 それは、2000年6月1日、エレクトロニック・アーツ・スクウェアより発売予定の、「F1 2000」です。

 まず、2000年のシーズンを完全に再現しているということ。全17戦のサーキットや、22台のマシンとドライバーも、今シーズンの設定で、プレイできるのは、大きな魅力です。大抵の場合は、昨シーズンの設定である場合がほとんどなので、これは、かなり重要なポイントです。

 次に、ピットとの無線のやり取りをシミュレートしていること。通常のF1では、ドライバーは、ピットからの無線で、いつ、ピットインするのか、他のドライバーはどういう状況にあるのか等の情報を確認します。それを、ゲームでも採用しているわけです。

 その他、練習走行、予選、決勝と続く3日間のうち、天候も様々に変動するのは勿論のこと、マシンのセッティングは、ダウンフォースや、サスペンションなど、8項目に渡っており、セッティングの楽しさも、充分にあります。

 予選は、実際のF1と同じ、きっちり60分間の中で、最速のタイムを競い合います。60分間とはいえ、各ドライバーに与えられる周回は、たったの12周。しかも、予選は、他のドライバーも走行しており、ライバルのマシンに、前を遮られないように、タイミングを計って、タイムアタックするところまでも、完全に再現しています。あとは、「Formula One 97」では不可能だった、その都度、マシンのセッティングを自由に変更できるようになれば、文句なしです。

 決勝戦では、フラッグ、ペナルティー、フォーメーションラップも再現。レース中、複数台のマシンの衝突によって、赤旗中断になったり、フライングによる10秒ストップペナルティーなども、体験できるわけです。ただ、フォーメーションラップの再現というのは、実際に自分のマシンを動かすという意味なのか、それとも、フォーメーションラップの映像が映るだけなのか、その辺、気がかりでもあります。おそらく、ここまで再現されているのであれば、ファミ通には紹介されていない、セイフティーカーの出動も、充分にありえるような気も致します。また、ガソリンの積載量によって、スピードにも影響を及ぼすようになっていれば、1回ストップで行くのか、それとも、2回ストップで行くのか等、戦略を立てる楽しみも増えることでしょう。

 最後に、コンピュータばかりスタートダッシュが素早いとか、周回遅れなのに道を譲らないとか、プレッシャーを与え続けているのに、ハンドリングミスを犯さないということのないように、少しでも、人間味を持たせてもらえれば、これ以上、言うことはありません。

【「レディ・ガンナーの冒険」読了】

 茅田 砂胡さんの新作、「レディ・ガンナーの冒険」を、読了しました。茅田 砂胡さんといえば、「デルフィニア戦記」「スカーレット・ウィザード」「桐原家の人々」など、全て、中央公論新社より発刊されていました。今回の物語は、角川書店のスニーカー文庫より発行され、私も、たまたま店頭に陳列されているのを見て、慌てて、購入したという次第です。

 この作品のジャンルは、ファンタスティック・ストーリー。ファンタジー系、アドベンチャー性の高い作品です。この物語の主人公、キャサリンは、一通の手紙より、隣国の幼馴染の危機を知り、その彼を助ける為に、4人の用心棒を雇って、幼馴染の元へと旅立っていきます。勿論、そう簡単には、目的地に辿り着くことは出来ません。

 本書の舞台設定の面白いところは、動物や幻獣に変身できる人間たちの存在にあります。実は、キャサリンの雇った用心棒達も、普通の人間ではないのです。…しかし、本書を読むことで、変身能力を持った人間も、そうでない人間も、差別することなく、互いに、手を取り合い、助け合っていく仲間達であることを、教えてくれます。つまり、変身できる能力をもった人間も、ごく普通の人間であって、むしろ、その能力を持っている、また、その血を引いているというだけで、人格に関わりなく、それを忌み嫌う人間こそ、普通ではないのです。

 …でも、この変身能力をもった人間の存在というのは、私自身、小説を書く上で、温めていた構想の一つであっただけに、正直、ショックでした。…私の場合、本当に、生涯、執筆する可能性があるのかどうかも分からないので、先に書かれてしまっても、それをどうこういう資格は無いのですが…。

 本書は、もともと1巻で完結する作品として書かれており、続編の有無は、読者の反応次第ということになっています。私自身の感想としましては、「デルフィニア戦記」ほど、惹きつけるというか、引っ張っていく力は無いにしても、本作品に登場した、個性的なキャラクターも、これでお目に掛かれないというのは、少し、寂しい思いも致します。「レディー・ガンナーの冒険」という立派なタイトルもついていることですし、数々の冒険にチャレンジして、是非、読者をワクワクさせてほしいと思います。