《1999年10月17日 〜 1999年10月23日》
はっきりいって、これまで、「西暦2000年(Y2K)問題」を、甘く考えていました。今までは、自社内におけるハードウェア、ソフトウェア、システムにおいて、西暦2000年になって、誤作動を起こさないように、調査・対処を行えば、それで問題はないと、安易に決めつけていたのです。しかし、ある部署から、西暦2000年問題における危機管理計画の策定を指示されたときに、これまでの概念を、覆されました。その危機管理計画策定の対象範囲には、自社のシステム以外にも、ライフライン全般、他社・外部からの調達系なども、盛り込まれていたのです。確かに、コンピュータ機器やシステムが正常に作動しても、そもそも、電気を供給するシステムに日付が使われていて、西暦2000年になった途端、電気の供給がストップするようなことにでもなれば、例え、コンピュータに問題は存在しなかったとしても、それ以前に、コンピュータを起動させることすら、出来ないわけです。水道・電気・ガス等の、いわゆる「ライフライン」が機能しなければ、それはそれで、工場を稼動させることが出来なくなってしまうわけです。この点につきましては、工場内施設のメンテナンスを主に担当する、保全担当に調査してもらい、問題の起こる可能性のないことを確認しました。そして、この他に起こり得るのは、自社のコンピュータ機器、システムに問題がなくても、他社のコンピュータやシステムに問題が起こることで、その影響を受けるというものです。例えば、製品を作るには、ありとあらゆる部品が必要です。その部品は、他社で製造されているものを仕入れているとします。もし、その工場において、西暦2000年問題対策を何も施さず、いざ、問題が起こったとしたら、最悪の場合、部品を製造するラインがストップすることになります。そうなりますと、その部品を使っている製品を、製造することが出来なくなってしまいます。つまり、とばっちりを受けてしまうのです。これは、事務職にも起こり得る問題です。例えば、コピー用紙、プリンタのトナーカートリッジやインクリボンなどは、他社から仕入れているものなので、これらについても同様のトラブルが発生すれば、コピーや印刷はできない、という事態に及ぶのです。西暦2000年まで、あと2ヶ月余りとなり、少し過剰に反応しすぎるのでは…、という声もあることでしょう。もちろん、私個人も同意見なのです。ただ、そういった可能性も視野に入れて、危機管理計画を打ち立てることで、万が一に備えることが必要なのです。例えば、年末年始の間だけは、部品の安全在庫を多目に持つという手も考えられます。ただ、他社の問題による影響については、連鎖反応によるものも考えられます。例えば、ある製品を製造しているメーカーに問題はなく、その製品に必要な部品を製造するメーカーにも問題がなかったとしても、もし、その部品の原材料を、空輸によって運ばれているとした場合に、その飛行機が西暦2000年問題によって、離発着できなくなったとしたら、これもまた、製品の製造に打撃を与えることになってしまうのです。そこまで考えても切りのない話なのは、ごもっともなことで、私自身、その先までは調査の範囲には入れておりません。ただ、こう考えると、西暦2000年問題は、「当社には関係ない」「自社のプログラムについては全て修正済み」「うちのような中小企業には関係のないこと」という言葉では、片付けられない問題であることを、認識してもらいたいのです。
白泉社より発売されている、三浦建太郎さんの「ベルセルク」18巻を読了致しました。このマンガは、単行本累計発行部数1000万部を突破するという、脅威的な売れ行きを成し遂げているだけに、ご存知の方も多いことでしょう。私は、一昨年、このマンガと出会い、それ以来、このマンガの世界にどっぷりと浸かっています。時代設定は、中世ヨーロッパ。その舞台には、妖精や怪物、悪魔なども存在するファンタジーな世界。ただ、この17巻に至るまでの物語を、掻い摘んで説明するのも大変なほど、重厚なストーリーなので、取り敢えず、これまでの経緯は省略して、18巻を簡単に説明致します。主人公のガッツは、恋人のキャスカを追って、ある村を通りかかります。そこで、クシャーンという女子供にも容赦なく襲いかかる軍隊と出くわし、一戦を交えます。しかし、ガッツは、その集団を一人であっさりと片付けてしまいます。一方、そのキャスカのいる集落では、食糧や医療品の不足により、寺院へのお布施を輸送する部隊を襲うなど、困窮の域に達していました。そのお布施を奪おうとした連中は、聖鉄鎖騎士団に捕らえられ、後に、見るに無残な拷問にかけられます。また集落には、娼婦たちも数人いて、キャスカも彼女らと行動を共にしていますが、ある一つの事件に少なからず巻き込まれていきます。まだ当分の間、ガッツはキャスカのもとまで、辿り着けそうにもありません。その間、ガッツが出会う人物や不死生物、そして事件の数々、キャスカの身の回りに起こる様々な怪奇現象、聖鉄鎖騎士団の団長の苦悩などが描かれていくことでしょう。この作品は、いろんな枝分かれがあり、また、複雑な伏線を張っているので、仮にガッツがキャスカを見つけだしたとしても、それだけでは、物語の終結にはなりません。ガッツには、グリフィスという宿敵がいるからです。このマンガは、途中から読んでも、絶対に理解できない作品の一つでしょう。これまで、数々のファンタジーの世界を覗かさせていただきましたが、三浦さんの築き上げた世界は、宗教・悪魔・魔女狩りといった闇黒な世界を、独自に描かれています。たまには、こんなファンタジーも読んでみてはいかがでしょうか?
9月20日に、ようやくパソコンの修理報告を受け、引き取りに行きました。9月27日に修理を依頼してから、実に23日もかかりました。…ところが、早速、インターネットに接続しようとしてみたところ、「発信音がありません。モデムがコンピュータと電話線に接続されているかどうかを確認してください。」のメッセージが…。23日も待ち続けたというのに、症状は全く変わっていないではありませんか! モデムに繋ぐケーブルを何度も差しなおして、リトライしてみると、約10回に1回は繋がることもあったので、その間に、これまでにため込んだメールをダウンロードし、ホームページについても、ダイアリーとF1のレビューを、一気にアップロードしました。しかし、納得できません。ただ、修理報告書には、「モデム交換」と書かれており、出荷検査もされているようです。こうなってきますと、果たして本当にモデムに原因があるのかどうかも謎です。モデムのケーブルに異常があるのか、それとも、パソコン本体そのものに問題があるのか…。週明けには、別のモデムのボードを貸していただけることになったので、それでも問題が起こるようでしたら、少なくとも、モデムそのものによる原因ではないということになります。どうやら、この一件は長引くことになりそうです。またも修理に出され、20日間以上も返ってこなくなる可能性が出てきました…。