《1999年05月17日 〜 1999年05月23日》

 ゲーム情報誌「ファミ通」を読んでいると、「THE BOOK OF WATERMARKS」というアドベンチャーゲームの紹介に目がとまりました。舞台設定やストーリーは、シェイクスピアの「テンペスト」をベースに作られているそうで、プレイヤーは、二つの孤島に隠された12冊の魔法書を探し出すという内容になっています。とてもグラフィックが美しいので、雰囲気は、「MYST」や「RIVEN」のような感じを思わせます。元々、アドベンチャーゲーム好きな私には、こういうミステリアスな雰囲気を醸し出すゲームに弱いのです。発売元は、ソニー・コンピュータエンタテインメントで、7月発売予定。CDは2枚組になるということです。…そういえば、「MYST」は自力でクリアしましたが、「RIVEN」は途中で、行き詰まってしまい、それからプレイしていません。「RIVEN」の世界は、大変広いので、どこで何をしなければいけないのかが分からなくなってしまいます。さすがに自力で解くのは、無理と諦めて、参考書だけは買ってきました。まだ、それからプレイを再開させていないので、今度の休日にでも、じっくりとプレイしてみようと考えています。

 F1グランプリ第4戦、モナコグランプリをテレビ観戦しました。日本グランプリは、鈴鹿で開催されるのに対して、モナコでは、モンテカルロでレースが行われます。このモンテカルロサーキットは、市街地の中を走行する特殊なサーキットでもあり、1周3.367qのコースを、78周します。アップダウン(上り下り)が激しく、コーナーも複雑で、とてもオーバーテイク(車を追い抜くこと)しにくいコースではありますが、それだけに、F1全16戦の中でも、モナコで優勝を飾ることは、ドライバーとしても、大変、名誉なこととされており(レース5勝分の価値があるとまでいわれています)、このコースで優勝を勝ち取った者には、「モナコ・マイスター」という称号が与えられるほどです。現役のドライバーでは、ミハエル・シューマッハが、過去にモナコで3回優勝し、アラン・プロストの持つ4回優勝という記録に、あと1回で並びます。

 今回、マクラーレンのミカ・ハッキンネンが、1:20:547でポールポジションをとり、フェラーリのシューマッハは、2番手。日本の高木選手は、19番手グリッドとなりました。なんといっても、ハッキネンとシューマッハのスタート争いが、このレースの見物になったわけです。先ほどもお伝えしたように、大変、抜きにくいコースなので、先頭を走るということは、このレースを支配するだけの価値があるわけです。

 それだけに、スタートの一瞬に、大変、興奮しました。シューマッハは、ポールポジションのミカ・ハッキネンをあっという間に抜き去り、先頭を確保することに成功したのです。この見事なスタートには、いくつかの理由があります。まず、前日にシューマッハは、何度もスタート練習をおこなっており、その成果を発揮することが出来たこと。次に、ハッキネンよりもガソリンの搭載量が少なかった為、その分、車は軽くなり、ダッシュを有利に導いたこと。そして、ハッキネンが、スタート時にホイールスピンしたことです。レース全体を振り返ってみても、この一瞬で勝負は決まったのかもしれません。

 特に、モナコでは、レース中盤にも差し掛かると、バックマーカー(周回遅れの車)を、できるだけタイムをロスすることなく交わすというテクニックやセンスも必要になってきます。周回遅れにてこずっていると、それだけ、タイムをロスし、後続の車に追いつかれてしまうわけです。規定によれば、周回遅れは、自分より先に走る車に対しては、道を譲らなければならないことになっています。しかし、モナコは、とても複雑なコースなので、道を譲るタイミングも大変難しいわけです。

 今回は、スタートでシューマッハがトップを奪ったかと思うと、それからは、終始、その座を堅持し、2番手を走行するミカ・ハッキネンとは、周回を追う毎に、どんどんとその差を広げていきました。こうなると、観戦する側にとっては、見所がなくなったかのように思えます。しかし、F1にはタイヤ交換と給油という、ピット作業も見所の一つになっています。ピットレーンでは、通常、速度制限が設けられている為、減速しなければなりませんし、タイヤの交換や給油にも、もちろん時間をとられます。これらの作業に時間をとられると、その間に、追いつかれたり、最悪の場合はパスされたりするわけです。モンテカルロサーキットの場合は、およそ22〜23秒のロスタイムが予測されています。もちろん、給油時間によっては、これ以上のロスタイムを要します。つまり、後を走る車よりも、23秒以上のマージンを確保できれば、ピット作業後も、順位を落とすことなく、レースに復帰できるわけです。

 シューマッハは、タイヤ交換前、2位のハッキネンとは、28秒の差を広げていました。そして、ハッキネンは、更にとんでもないミスをしでかし、シューマッハの独走を許してしまうのです。それは、ミラボーというヘアピン前のコーナーで、スピンしてしまったことです。実は、このミラボー付近で、別の車がトラブルを起こし、オイルを路面に撒いてしまうハプニングがありました。ハッキネンは運悪く、このオイルにタイヤを滑らせてしまったわけです。このミスで、シューマッハとは、28秒から46秒と大きく差を広げる結果になります。42周目、シューマッハは、悠然とピット作業に取りかかり、タイヤ4輪の交換と、残りの周回を走れるだけのガソリンを補給する全ての作業を、9.8秒でやってのけます。

 一方、期待されていた、高木虎之介は、38周目で、エンジンブローにより、リタイア。2戦連続、完走できなかったのは、日本のファンにとって、とても残念な結果となりました。

 ミカ・ハッキネンは、51周目にピットに入り、シューマッハよりも1秒4早く、タイヤ交換と給油を済ませますが、シューマッハとの差は、縮まるどころか、みるみる広がるばかりです。ついには、シューマッハの相方、エディ・アーバインにもパスされ、3番手にまで順位を落とします。アーバインは2回目のピット作業を6秒8で済まし、3位のハッキネンとはわずかの差で、2位のままサーキットに戻り、フェラーリの1・2態勢は確実なものとなりました。

 そして、シューマッハは、無事、優勝を飾りました。レースも終わってみれば、フェラーリの1・2フィニッシュという結果になり、マクラーレン帝国の野望を、見事、打ち砕くことに成功しました。シューマッハはこれで、アラン・プロストの持つモナコ4勝の記録に並びました。そして、フェラーリに移籍してからのシューマッハは、今回のレースで16勝をあげましたが、フェラーリで16勝をあげたドライバーは、彼が初めてになります。全78周、総走行距離262.6qを、1時間49分31秒812で完走。去年、優勝したミカ・ハッキネンのタイムは、1時間51分23秒595。去年よりも、フロントタイヤの溝が1本増え、レース条件は悪くなっているにも関わらず、昨年のタイムを上回ることができたのは、やはり、完璧ともいえるシューマッハの走りにあったわけです。テレビを見ている限り、ミスらしいミスは、何もありませんでした。凄いテクニックと集中力です。

 モナコグランプリは、いつも、完走の少ないサバイバルレースとなりますが、今回も22台中、完走したのはわずか9台。それだけ、過酷なサーキットでもあるのです。次回、第5戦はスペイングランプリ(カタロニアサーキット)です。決勝は5月30日におこなわれます。

 今年、初めて、映画鑑賞した作品は、ジャッキー・チェンとクリス・タッカー主演の「ラッシュ・アワー」(興行収入:2億4000万ドル)でした。クリス・タッカーのマシンガントークや、ジャッキーのカンフーアクションなど、結構、見ごたえのある作品だったことを覚えています。この「ラッシュ・アワー」ですが、どうやら、今秋にも、続編の撮影を開始することになったようです。監督は、前作と同様、ブレット・ラトナー。前回の主役2人も、引き続き、この続編に出演する見通しです。

 今月の電話料金の請求書を見て、大変、びっくりしました。なんと、先月に続き、またもや1万2千円の請求だったのです。実は、これには訳があり、本当のところは、それほどインターネットをしているわけではないのです。では、何が原因かといいますと、それは、Eメールです。つまり、会社から、ファイルサイズの大きいデータを、自分宛てに送信し、家に帰った後、それを受け取っているわけです。今では、会社から自宅に向け、送りたいファイルは、もうほとんど無いので、来月からは大丈夫だと思います。本当のところ、こんな時こそ、MO(光磁気ディスク)等のリムーバブルメディアがあれば、こんなに電話料金を無駄にすることは、無かったのですが…。ボーナスが当たったら、是非とも、640MbのMOドライブを購入したいです。

 掲示板も3度目の変更となりました。「Free Talk」を押下すると、今までとは違ったタイプの掲示板が立ち上がると思います。やっぱり、ちゃんと運営されたサイトの提供する無料掲示板でないと駄目ですね…。ただ、今回の掲示板は、自分で投稿したメッセージに対して、自ら削除することは出来ない仕組みになっています。あくまで掲示板の管理者である私が操作しないといけないのです。今後、もっと素晴らしい無料掲示板が見つかれば、そちらに切りかえていこうと考えています。

 この度、サーチエンジン集を公開致しました。サーチエンジンを、自分のページに貼り付けるのは、とても簡単なことで、それぞれのサイトで公開されているHTMLを、ちょっとコピーして、自分のページに貼り付ければ、それで完成です。今回の開設にあたり、有名な7サイトを、サーチエンジン集として選びました。多分、このサーチエンジン集を使うのは私だけかもしれませんが、あっちのサーチンエンジンを開いたり、こっちのサーチエンジンに切りかえたりと、そういった手間を考えれば、少しは便利かな、と思います。今後、サーチエンジンのサイトが増えたり、私の方でそれを見つけしだい、随時、サーチエンジン集に追加していこうと考えています。